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仕事
例え話をしましょう。以下の質問を友達に投げたとします。
- 「Twitterを見るのに、どのアプリを使っているの?」
- 「インターネットはWindowsに最初から入っているアプリで見ているの?」
質問した相手から
- 「ついっぷるを使って見ているよ」「最初から入っているアプリを使っているよ」
- 「うん、そうだよ」「chromeを使っているよ」
というような解答がすぐに返ってくるかと思います。では、これから少し専門用語を使って同じ内容の質問を投げます。
「Twitterはサードパーティ製クライアント使っているの?それとも公式?」
サードパーティとは公式アプリ以外のソフトウェア(Twitterのアプリで言えば、Janetter, ついっぷる、twiccaなど)の事です。
このような第3者が作成したアプリケーションのことを指します。ソフトウェア的な「クライアント」という意味については以下のとおりです。
クライアント・サーバシステムにおいて、サーバに対してサービスの依頼を行いその提供を受けるような、コンピュータまたはアプリケーションやプロセスのことをいう。 サーバからサービスを受ける側を指す
「いつも使っているブラウザのユーザーエージェント教えて」
インターネットをみているアプリケーションのことです。
筆者であれば主に「FireFox」というアプリケーションを使っています。
- Windowsの方であれば「Internet Explorer」
- IPhone, Macの方であれば「Safari」
が主に該当するかと思います。
ブラウザとは
コンピューターのデータやプログラムを画面上に文字や画像として表示するためのプログラム。また特に,インターネット上のホーム-ページの情報を表示するための閲覧ソフトをいう。
ユーザーエージェントとは
ユーザーエージェントとは、Webサイトへのアクセスの際に使用されるプログラムのことである。
質問の意味がすぐに理解できましたか?
これらの質問を聞いてすぐに分かった方は、きっとソフトウェア業界に携わっている方か興味がある方なのでしょう。
ですがこの質問の意味を一般の方が聞いてすぐに理解できますか?
「それはどういう意味ですか?」
と逆に質問されますよね。つまりこれらの質問は質問自体に意味がないのです。
「ポンギでチャンネーと一緒にシースー食べて…(※)」
という会話と同じレベルです。
(※)「六本木でお姉さんと一緒にお寿司を食べて…」という意味です。死語です。
- 専門用語を並べて質問する
- 相手に「どういう意味ですか」と質問される
- もう一度分かりやすく説明する
- 相手が③の質問に対して解答する
最初から③の方法で質問していれば、すぐに済んだやり取りも①、②と余計な手順が含まれまてしまいました。
これは「相手に何かを伝える」という目的から外れて、ただの「自慢」です。使う場所を間違えています。
専門用語というのは「専門的な知識をもっている人間同士が、話を円滑に語弊がないように進める為のもの」です。
もし仕事で専門的な知識についてあまり知らないお客様に対して、このような質問を投げることは失礼にあたります。とても相手の事を考えているとはいいがたいです。
まとめ
相手は専門用語で質問されることを望んでいないかもしれません。
同じ業界の人間であれば「専門用語」でお話すればいいと思います。全然違う業界の人間であれば「専門用語」は使うべきではありません。
相手に質問をする本当の意味を考えて言葉は発言しましょう。