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wordpressでパーマリンクを設定する際にどのようなパーマリンクにするか悩みますよね。それとも「とりあえずこれでいこう」で運用を始める方もいらっしゃるのでしょうか?
今回は、「おススメのパーマリンク」ではなく「おススメしないパーマリンク」の紹介をします。それは
/%category%/%post_id%
です。これは絶対におススメしません。
言い切ったな、おい…
言い切りました。カテゴリ整理時に筆者が実際に大変困りました。これからの運用を考えて、過去記事すべてURLを変更しました。(もちろんリダイレクト設定は行っています)
カテゴリを変更するとURLが変わってしまう
「カテゴリーを含めた方が見てもらう人にとって分かりやすい」
とお勧めされているサイトをみて、筆者はカテゴリを含めた設定にしていましたが、運用をしていくうちに「カテゴリーの整理」をする時がきっとくるはずです。
一度決めたカテゴリは絶対移動しないといいきるのであればいいかもしれませんが、そうでない場合、その都度URLが変更されてしまうことになります。URLを変更すると以下の問題が発生します。
変更前のページはWeb上から存在しないことになる
URLが変わってしまいますから当然といえば当然ですね。変更前のページは検索結果から弾かれていきますのでクローラが新しいURLをインデックスしてくれるまで、その記事へのアクセスは減ります。ですが、この記事を書いている時点で最新のwordpress 4.0を使用されている方にとってはあまり問題はないと思います。筆者の環境でカテゴリを変更すると自動で 「301 リダイレクト(※)」を行ってくれました。ただし、これが今後どうなるかは分かりません。以下のサイトによると、昔は302 リダイレクトだったみたいですし、もっと前は404 Not Foundを返していたみたいです。
デフォルトでは『302』リダイレクトになっていて、一般的には一時的な転送のために使うものです。
出典:[WordPress]パーマリンクの変更時に便利!新しいパーマリンク構造のURLへリダイレクトしてくれるプラグイン「Permalink Redirect」
パーマリンク変更時に404エラーを返すのではなく301リダイレクトするようになったのは、おそらくWP2.7か2.8頃からだったと思うのですが、どういった場合にリダイレクトされるのか良く分かっていないので、まとめておきます。
出典:WordPressのパーマリンク変更等によるリダイレクトまとめ
ソーシャルカウンタがリセットされる
Facebookの「いいね」や「シェア」、はてぶのbookmark、Twitterのツイート数などのソーシャルカウンタは全て0クリアされます。せっかく沢山の方にシェアしてもらっても全て台無しです。(※)なお、シェアしてもらったURL、ブックマークからはリダイレクト設定さえで出来ていればもちろんアクセスは可能です。
(※)GoogleはソーシャルのシェアカウントもSEOの要因の一つとして扱っているとか、いないとかの記事も調べれば上がりますがどっちの意見もあるのでここでは触れません。
子カテゴリが増えるとURLが長くなってしまう
子カテゴリを作っていくと、子カテゴリまでURLに含まれる形になります。Twitterのような文字制限が厳しいSNSでツイートしようと思っても文字制限に引っかかる可能性がでてきます。短縮URLを使用するのもありですが、ツイートボタンの場合は改造が必要になってきそうです。投稿時にtwitter側がt.coという短縮URLに自動変換してくれるようになったので、Twitterの場合であればもう、ここを気にする必要はないです。
カテゴリを含めると、「見てくれる方に分かりやすい」という意見もありますが、URLに詳しくない方にとっては、そこはどうでもいいことだと筆者は思います。
パンくずリストを使って、ユーザーを導いた方が分かりやすいでしょう。検索結果にもパンくずリストを表示する方法もあります。
Google検索にも強く、人にも優しい、パンくずリストの作り方
post_idはサーバを引越した際に問題が発生するらしい
wordpressを別サーバに引っ越した際に、問題が発生する可能性があるそうです。
もしこれから人気ブログになり、サーバー移転を考えるなんて話はわりとよく聞きます。そのときにpost_idを使っているとバグる可能性があるそうで す。要はあくまでもデータベース内で割り当てられた番号の為、サーバー移転などをしてしまうと空いた番号がリセットされてしまうらしいのです。強制的に詰められるみたいに。これも恐怖ですよね‥URLが変わってしまうなんてこともあり得ます。
では、おススメのパーマリンクってないの?
「どのブログでもおススメ」という設定はないです。この設定がおススメとは言えませんが設定の一例を出しますので、それぞれメリットとデメリットを書いておきます。
/%category%/post_id( /カテゴリ名/投稿ID )
メリット
- 投稿時にURLの事を何も考えなくてもよい
デメリット
- カテゴリを整理する度にURLが変わってしまう
- 子カテゴリが増えるとURLが長くなってしまうので、文字制限が厳しいTwitterのようなSNSでリンクをシェアする際に問題が発生する
- post_idはサーバ引越し時に問題が発生する可能性があるとのこと
/%postname%/ ( /投稿名/ )
メリット
- 自分でURLを決めることができる
デメリット
- 自分でURLを決めなければ投稿名がそのまま適用されてしまうので、日本語を含む場合、URLが長くなりがちになる。
TwitterボタンでTweetする際はパーセントエンコーディングされるので、リンクをシェアする際に文字制限に引っかかる可能性あり。twitter投稿時に自動で短縮URLが適用されるので、ここを気にする必要はないです。
パーセントエンコーディングについて(以下のURL自体がパーセントエンコーディングされたものです)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0
/%year%/%monthnum%/%day%/%postname%/ ( /年/月/日/投稿名/ )
メリット
- URLで日付を伝えたいときにわざわざ入力しなくてもよいくらい。後は自分が投稿日をURLで判断したいときくらいでしょうか。( 筆者はこれにしましたがちょっとデメリットを考えてなさすぎたかな… )
- /%postname%/のメリットと同じ
デメリット
- URLは現地時刻( 日本であればGMT + 9 )で決定しているようですが、日本から海外サーバに引越した時にURLが変わってしまうか不安( そんなパターンあるかな? )
- 投稿日付によってURLが決まるのでURLで判断する人は見ている方を混乱させてしまったり、URLの見た目で古い情報として扱われてしまうかも(※)
- /%postname%/のデメリットと同じ
(※)例:2015年1月3日にあるイベント告知の投稿を2014年12月16日に投稿したとすると http://www.○○.jp/2014/12/16/event-20150103 のようなURLになってしまいそうです)
まとめ
汎用的に「これがオススメ」というパーマリンクはありません。メリットとデメリットを考えた上で、運用に見合ったパーマリンクを決めてください。
- 一度パーマリンク設定を決めたら、二度と変更しないのが本来あるべき姿ですので、パーマリンク設定はよく考えて決めてください
- 判断基準の一つとして、大手のブログがどのようなURLを使っているか、見てみるのもいいかもしれません。
- カテゴリ整理時にURLが変わってしまう「/%category%post_id」の組み合わせは筆者は絶対におススメしません
- このブログに書いてある事が正解ではありません。他にも沢山の方の意見がネット上に挙がっていますので、ひとつの記事の内容を見て判断するのはおすすめしません。
参考になりましたら、幸いです。