鳥取のサードプラネットが閉店する理由。その背景には60億の負債が関係か

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鳥取市のトリニティモールにあるザ・サードプラネット鳥取店が2015年8月31日をもって、閉店することになりました。

鳥取のTHE 3RD PLANETの公式ページ、および公式Twitterにも記載されています。 サードプラネットは全国に20店舗以上に展開しているアミューズメント施設です。

ここ数年で、全国のサードプラネットの閉店が続いている

Googleのサジェストで出てきたものだけでお話しますが、ここ数年の間に閉店に至っているお店が何店舗かあります。

  • サードプラネット新潟県庁前店 2010年11月28日 閉店
  • サードプラネット コマーシャルモール博多店 2014年4月20日 閉店
  • サードプラネット昭島店 2015/05/31 閉店

なぜ鳥取のサードプラネットは閉店に至ることになったのか?

鳥取でアミューズメント系の経営は厳しいのかと思いきや、調べてみると株式会社ザ・サードプラネットの負債の約60億円が関係しているようです。

当社は、1983年(昭和58年)8月創業、2005年(平成17年)3月に法人改組されたアミューズメント施設運営業者。当社の前身は同商号の(株)ザ・サードプラネット(現:長野興産(株))であり、ゲームセンターの運営は30年以上の業歴を有していた。1999年に福島県に出店、その後は静岡県外への積極出店、店舗大型化を進めていた。同社はその後、AVソフトレンタル事業、銭湯・サウナ事業、ゲームセンター事業などへ事業領域を拡大し、事業の効率化を図るため2005年3月に会社分割を実施。新たに設立された当社はゲームセンター事業に特化し、存続会社は(株)長野興産クリエイトへの商号変更を経て、現在の長野興産(株)へ商号変更している。長年の業歴とテレビCMなどで培われた知名度を生かし、直営店舗の他、FC店舗開発も進め、2007年3月期には年売上高約99億1200万円を計上していた。 しかし、静岡県外への直営店出店やFC契約先獲得などのために、2004年に東京本社を開設するなど積極的な設備投資を行っていたなか、リーマン・ショック以降は景気急落により新規出店が相次いで中止となったほか、不採算店舗も増えていた。その後もスマートフォンの普及に伴うソーシャル・ゲーム市場の拡大や家庭用ゲームの浸透などで業界環境は厳しさを増し、年商に匹敵する借り入れ負担も重く、資金繰りが悪化、今回の措置となった。 負債は約60億円。

帝国データバンクに掲載されている情報です。2015年6月29日に民事再生手続きの申請を行っています。

倒産・破産ではなく事業を立て直す為の申請ですが、やはり再生の為には閉店を伴う必要があったのではないでしょうか?

今回のサードさんの再生計画の中に、スクラップ&ビルドがないとはチョット考えにくいです。
債権者集会で、スクラップ&ビルドについて説明して、合意を得られたら店舗の閉店を行うという手順になるのではないか?
と予想しています。
その意味で、仮にサードさんの店舗の閉店があるとすれば、これからじゃないかと考えられます。
まぁ、普通に考えて「全店閉店しない!ってなれば、民事再生なんて出さないでしょ?」って話です。
出典:ザ・サードプラネットの民事再生申請に思う。ゲーセン業界の様変わり | ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

ゲームセンターを経営する方のブログ記事の引用ですが、まさにこの通りのことが実施されたのではないかと筆者も推測します。民事再生法の適用が受理されたかどうかは不明ですが、今回の閉店には上記のような背景があったのではないでしょうか?

さいごに

鳥取のサードプラネットには鳥取に住んでいる時によく遊びにいったので寂しい気持ちです。サードプラネット、いままでありがとう。
スマホや家庭ゲームが普及した今、ゲーセン業界が厳しいのは時代の流れなのかもしれませんね…

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