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精神
このエントリーをいつか書こう、書こうと思っていたのですが、すっかり忘れていました。思い出したきっかけは、中川翔子さんの「いじめ」の記事がたまたまTwitterのタイムラインに流れたのがきっかけ。
朝日新聞デジタル:《いじめられている君へ》中川翔子さん – いじめと君
一時期「チャットログ」というLINEいじめの実態を知ってもらうために作られたジョークサイトが話題になりましたが、僕が学生時代の頃とは違って最近はLINEをつかったいじめもあるんですね。LINEやSNSを使ったイジメは文章に残るのでこちらの方がかなりつらいかと思います。
いじめがこの世から減る事を祈って覚えているうちに筆者も「いじめ」について書いておきます。いじめの対策方法について記事を書いている方は沢山いらっしゃいますので、あくまで一つの対策方法として聞いていただければ幸いです。
中学校時代、僕はイジめられていました
何を隠そう、僕は中学校時代約半年以上苛められていました。どのようなイジメかというと
- 油性ペンで机に「死ね」とか中傷的なことを書かれる (授業が始まる前に消すの苦労したよ)
- 授業中にこそこそ陰口を言われる (ちゃんと聞こえていますよ)
- 学校の旅行のバスの中でハブられる (旅行、全然楽しくなかったです…)
- 美術の授業の作品を無茶苦茶にされる (ワイの芸術的な作品を…)
とかですかね。他にも沢山ありましたが、さすがに10年以上前のことなのでパッといえるのがこのくらいです。
「おめーの席ねぇから!」
と机を教室の外に窓から捨てられるとまではいきませんでしたが、まあ、まるでドラマ「ライフ」 に出てくる光景みたいでした。
2007年にフジテレビ系で放送されたイジメと戦うドラマです。
イジメられたきっかけは?
- マジメだったから
- ノリが悪かったから
- テンパ(天然パーマ)だったから
他に要因はあるかもしれませんが、このあたりをよくコソコソ言われていたので、これらが要因なのでしょう。小学校~高校のイジメのきっかけなど見た目の話や、しょうもないことが殆どではないでしょうか。
いじめられている人の立場になって考えてみよう
という教科書通りのような言葉を最近でも学校で教えているのかどうかは分かりませんが、正直な話、イジメられている人の辛さは、いじめられた本人にしか分からないと筆者は思います。イジメられている人の気持ちというのは、
- 僅か半年ほどの期間なのに10年くらいに感じた。毎日毎日、時間が経つのが本当に長かった
- 学校が全然楽しくなかった、学校に行くのが苦痛でたまらなかった
こんなところです。文章にすればたった数行なので
「そんなにつらいか?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に辛かったです。ただ、僕は命を絶とうとかは思いませんでした。死んでも解決しませんから。皆勤賞を狙う為(←このあたり真面目)だけに面白くもなんともない学校に通うのは本当に苦痛でした。
何故イジメは起きるのか?
全てのパターンに当てはまるわけではないでしょうが、筆者はイジメが起きる理由は以下の2つだと考えています。
イジメている側はイジメているという認識がない
とある場所で、話の流れを聞く限り学生時代にイジメていたであろう方に
「それってイジメですよね?」
と聞いたら、
「え?俺、イジメてたの?」
と回答が返ってきました。そうです。大人になってもこのような回答が返ってくるのが現実です。イジメられた事のない方は大人になっても、イジメ自体がよく分かっていない方もいらっしゃるくらいです。なので小学生~高校生に「イジメはだめだよ」と伝えたところで理解してもらうのは、なかなか難しいかと思います。
苛められている側がイジメられていても黙っているから
先ほど述べた通り、イジメている側はいじめているという認識がない方もいます。この状態で、イジメられているのに笑ってごまかしていれば、イジメはさらにエスカレートします。イジメている側は、イジメることによって周りのみんなが笑うのが嬉しいのでしょうから。イジメの原因は様々でしょうが、いじめられ続ける理由はここだと筆者は思います。
僕がいじめを解決した方法
解決方法は本当に簡単でした。授業中に僕の中で結構大がかりなイジメを受けましたので
「ちょっと、こっちこい」
とクラスのみんなの前で呼び出して今までの不満をぶちまけました。これでイジメはなくなりました。ただ、その後なんかその場に居ずらくなって1週間ほど不登校になりましたけどね。まあ、1週間たった後にそろそろ勉強遅れるしなという理由で復帰しました。そういえば、あの後授業どうなったんでしょう…なんか授業中断させてしまってごめんね(^^;)
要は、黙っていても何も解決しないということです。
イジメと戦うことができたのは、授業中にイジメを受けた時に( 特に怒る先生でもなかったので、多分みんな授業中にいじめても何も指摘されないと思っていたんだと思います。そういう所、子供は鋭いです )直接、先生が僕のところに来て、
「イジメられるのが嫌ということを発言しないと何も変わらないよ」
と言ってくださいました。今、あの先生どうされているんでしょう?僕は元気です。今はブログを書いたりホームページを作ったりして適当に生きています。本当にあの時、背中を押してくださって感謝しています。
「転校することで解決」という方法はあまりよい解決方法ではないと思う
筆者はこの方法はあまりお勧めしません。結局、それは根本解決した訳ではないのまた同じようなことがきっかけでイジメられる可能性があります。どこに行っても同じことの繰り返しです。社会にでたらイジメは無くなるかと言われましたらそんな事ないです。
コラム:ところで10年以上経った今、イジメていた方との仲はどうなのか?
地元に帰った時にしか会えないですが10年と言わず、20歳の同窓会の時くらいに再会してから普通にお喋りしてます。少なくとも僕は今でも友達だと思っています。ただ今普通に喋ることができるのも
「僕はいじめられている」
ということを相手に伝えることが出来たからだと思っています。まあ今は割と楽観的に生きているので、思いを伝えることができないまま卒業していても笑って喋っている気もしますが(^^;)
さいごに
それでは最後に筆者からのメッセージです。
この世からいじめがなくなることはきっとありません。だからこそ初期段階での解決が大切です。
イジメている方へ
イジメている方がこの記事をみてくれる可能性はかなり低いと思われるので、得に言うことはありません。もしこの記事を読んで下さったのであれば、イジメられている側は本当に辛い(人によっては命を絶ちたいと思うほど辛い)ということだけは知っておいてもらえたら幸いです。
イジメられている方へ
イジメている人に「やめて」と発言してください。筆者の場合、意見を言うのが遅くなってしまい不満を一気に爆発させたのであまりよい解決方法とは言えませんでした。辛い毎日を我慢して過ごすよりも、発言したほうが必ず楽になります。できれば初期段階で、笑ってごまかしながら言うのではなくハッキリと「やめて」と言ってみてください。
イジメがある事に気がついてしまった教員の方へ
「最近なんか様子おかしいよね?何かあった?」
のような遠回しな言い方はあまり良いとは思えません。そう言われましてもイジメられている側はいじめられていることを悟られたくない方が多数でしょうから
「そんなことないです」
となります。ハッキリと
「イジメられているよね。イジメてほしくないことを伝えないとずっといじめられ続けるよ」
と教えてあげたらいいと思います。それが最短の解決方法だと僕は思います。